第10章 零番隊復活
「多くの魂魄や力を手に入れた玄真はそれだけでは飽きたらなくなった。そして、より強い力を持つ俺たち、前の零番隊のメンバーも手にかけた」
駿「部下まで殺したのかっ...」
蝶「ひどい...」
「そして目をつけたのが...」
璃久は一瞬だけ璃咲を見た。
「誰よりも、自分よりも遥かに強い力を持つ璃咲だった」
『.........っ』
ぎゅっ
私のせいであの人が追い込まれているのは知っていた。
四十六室は零番隊隊長を私に交代するように玄真に言っているのも知っていた。
それでも、知らぬ振りして過ごしていたのは、自分にとってあの人が一番だったから。
誰よりも仲間思いで、正義感が強くて、いざっていう時に必ず助けてくれる。そんな人だったからこそ、みんな彼についていったのだ。