第10章 零番隊復活
『三百年前、ある男が瀞霊廷に反旗を翻した。名は黒霧 弦真。元.........零番隊隊長よ』
「「「「!?」」」」
蝶「元零番隊隊長...ということは」
『私の上司だった人』
璃咲の上、つまりとてつもない力を持っているということになる。
蝶「そんな人がどうして反旗を...」
『......あの人は全てを自分のものにしたかった。すべてのものの上に立ちたかったの。そのためには邪魔なものを消す必要があった。瀞霊廷や四十六室、そして......霊王』
彼はいつも口癖のように言っていた。くだらないと。
『彼は手始めに四十六室の奴らを全員殺した』
空「そんなっ」
『そして、瀞霊廷もほぼ壊滅状態に追い込まれた。残るは霊王のみ。でも彼は......』
蝶「隊長?」
急に様子がおかしくなった私を蝶羽は心配そうに見ている。
「後は俺が言う」
璃久はわかっているらしく、私の頭をぽんっと叩いた。