第10章 零番隊復活
瀞霊廷の外れにある古びた外見の建物。これが零番隊舎だ。
『久しぶりだねー』
「この間来たばっかだろうが」
『あれ?そーだっけ?』
忘れちゃった。歳だな、歳。
璃久は私を抱き抱えたまま中に入っていく。
零番隊舎は見かけは古いが、中にすごく綺麗なのだ。
ほかの隊よりは狭いが、七人しかいない分、個々の部屋は広い。
まぁ、零番離殿があるから、そんなに広い必要もないしね。
璃久は私の部屋に入り、私をベッドへと横たえた。
「それじゃあ、俺は戻るから大人しく寝とけよ」
『はぁーい』
「ほんとにわかってんのか?」
『大丈夫だってー。さすがに私も痛いもん』
それもそうだと思ったらしく、璃久は頷いた。
「じゃーな」
『あ、終わったらみんなをここに集めて』
「?あぁ、わかった」
『よろしくねー』
バタン
『ふー、さてと...』
ベッドから降りて、死覇装を着替える。