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今 君 の 目 に 映 る 空 は 何 色 で す か ?

第3章 ✽ お 誘 い





それから数日後都桔さんの退院が決まり


予定を合わせるために


互いに携帯番号とメールアドレスを交換した



特に代わり映えのない毎日


僕自身特に変化を求めてた訳ではないが


都桔雪乃との出逢いにより


何かが変わったことは確かだった


まるで失った何かを探すかのように…



しばらくして携帯のバイブが鳴る


都桔さんからのメール


正直最初は何を送ったらいいのか分からなくて


途方にくれていたので都桔さんからのメールが嬉しかった



―お食事の件ですけどいつになさいます?―



やけに改まった内容で距離があるように感じた僕は



―都桔さんに合わせるで?あ、タメでええし安田さんってやめてや―



ちょっと言い方キツかったかなぁ?


なんて悩んでいるとまた携帯が鳴る



―了解!じゃぁ2日後とかどうかな? んーじゃぁ章大くんかな?何が良いかな?―



二共絵文字は使わないシンプルなメールでも


悩んだり笑ったりしている顔が脳裏に浮かんでは消えた



―おん2日後な! 別になんでもええよ(笑)僕は雪乃ちゃんって呼ぶわ―



結局二人で食事する日にちは


都桔さんの都合に合わせ2日後になったのだが


俺自身早く逢いたくて仕方なかった


逢えることは分かっているのに逢えない寂しさは


何処か懐かしくて


『おーくらやないかいっ』


ふっと鼻で笑いながらドラマ忙しいんやもんな…


なんて心配している自分にも鼻で笑った



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