第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
✾ 葵side ✾
ー あんたのせいでチームが台無し ー
ー あんたなんかもういらない ー
そう言ってみんな私から離れていく
ー やだ、行かないで!! ー
手を伸ばして叫ぶ。
が、もう“みんな”はいない。
男の子が一人私の隣で笑ってる。
ー あはは、葵ちゃん一人ぼっちになったね? なんか君と関わった人達ってみんな不幸になるよね。 これ以上人を不幸にしてどうするの? ー
そう言って男の子も消えた。
彼の言う通り暗闇に一人ぼっちだ
一人はいや。
誰か、助けて………
『っ! はぁ…はぁ………』
そこで目が覚めた。
今日から高校生になるのに最悪な夢を見てしまった。
とりあえず起き上がって深呼吸をして時間見る。
午前四時三十分
カーテンをあけると朝日がもう少しで顔を出しそうだ。
『高校生になれるからってテンション上がって早めに寝すぎたな…… また寝ちゃわないように顔洗おう…』
宮城の四月は冷える。
そのため家の中で着れる薄い上着をパジャマの上から着て、洗面所へと向かった。