第14章 Master★【キラR18】
「僕、変なんだ…さっきがアスランと話してるとこみてたら……すごく嫌な気分になって…」
「……ぇ」
それって…どういうことだろう?
『嫌な気分』ってどんな気分だろう…。
(キラ様の言ってること…わからないですよ……)
さらに強く抱き締められて、これは完全に逃げられない状態。
逃げる理由もないけれど、心臓が爆発しそうなので出きれば逃げ出したい。
「アスランはのこと、そんな風に見てないってわかってるのに…」
「……?」
もう、なにがなんだかわからない。
でも、キラ様の声が少し震えてるような気がする。
どんな表情をしているのかわからないし、振り返ることも出来ない。
「キラ様……あの…?」
「もう…我慢したくないんだ……」
そう言うと、抱き締めていたキラ様の腕が緩む。
でも、ほっとしたのもつかの間。
今度はキラ様の手が私の身体を撫で回し始めた。
「ぁ…っ」
私の胸にキラ様の手があてがわれて…ゆっくりと揉み上げられていく―。
『我慢』って……えぇ?
(いわゆる…『夜伽』ってやつですか!?)
「キラ様っ!?」
確かに、メイドが御主人様の夜のお相手をする話とか聞いたことあるけど……なんで私が?
(とにかく…これは流石にマズイ!!)
メイドなんかに手を出したことがバレたら…キラ様のお立場が…。
心臓は相変わらずうるさいほどにドキドキしてるけど、頭は何故か冷静…。
必死に逃げようともがいても…キラ様の力には到底敵わなかった。
「暴れちゃだめだよ…」
「…でもっ…!!」
孤を描くように両手で胸を揉み上げられ、その感覚に身体が震えてしまう。
厭らしい手つきに、耳もとで響くキラ様の声に狂わされてしまいそう…。
「これは命令…だよ?カガリのだけじゃなくて、僕の言うことももちろんきけるよね?」
(命令だなんて…)
逃げようと身体をよじらせても、キラ様の手は私を捕らえたまま―
身体をドアに押し付けられる。