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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第14章 Master★【キラR18】


「ぅわ~、さすがアスハ家主催の会合だなぁ…」

会合当日、予想通りに会場は賑わい、訪れた方々も息を飲むほどの盛大さ…。
その中には、オーブをまとめる五代氏族やその子供が勢ぞろい…。

「ぁっ、ユウナ様も来てるのね…」

(いっくら婚約者だからって、いい加減カガリ様のこと諦めればいいのに…)

カガリ様の密かな想いを知っている私にとっては、ユウナ様はちょっとお邪魔虫。

「それにしても……」

もの凄い数の来賓の方々。
この中でもなんか悪いこと企んでる人とかいるんじゃないか…とか思いながら一人一人に飲み物をお渡ししてたけど。

「……?」

あれ?あれはアレックス…じゃなくてアスラン様?
いつもならカガリ様のすぐ横でユウナ様を威嚇してるのに。

(具合でも悪いのかな?カガリ様のお側を離れるなんて)

会場の壁際でたたずんだままのアスラン様。
あまりにも様子が変だったので、アスラン様の方へ近く。

「あの、アレックス様?」

公の場では、アスランじゃなくて『アレックス様』って呼ばないとね。
誰が考えた偽名なのかわからないけど…。

そんな不躾なことを考えつつ、飲み物を差し出しながら顔を覗き込めば…碧い瞳がどことなく淋しそうに見えて―

「……」

「こんなところでどうしたんですか?いつもカガリ様のお側を離れませんのに…」

「あぁ…ちょっと…。それにしても…キラ、まだ来てないんだな…」

あ…話逸らされちゃった…。
なんかマズイこと聞いたのかも―。

でも、今度は私がマズイこと聞かれてしまいましたわ。
さすがに、これまた話を逸らすわけにもいかないし…。

「そうですね…キラ様にも招待状をお渡ししたのですが…あまり人前に出られる方ではないですし…仕方ありません」

本当は…『仕方ない』なんて思いたくない―
でも…何度もそう言い聞かせたのだから、悲しんじゃだめ。
だから、泣いたりしてはダメなのに…。

「…?」

「ぁ…失礼しましたっ!ちょっと考え事してしまったみたいで…」

アスラン様も、キラ様のようにお優しい方…。
つい気を抜いたら、何でも話してしまいそう―。

でも、言ってはいけないの――。
自分に言い聞かせてたら、急に背後から声を掛けられた。
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