第13章 GUN SLINGER【レイR18】
「……え?えぇ!?」
誰だって、こんなこと言われれば当惑するだろう。
「そんなにシンがルナマリアとキスしたのが嫌だって言うなら、も誰かとすればいいだろ?」
自分でも、おかしいことを言ってる位、理解してる。
「そういう問題じゃ、ってか、何でそうなるの!?」
「…………」
それでも、目の前にいるを支えたい。
「がそんな顔をしてるからだ」
をこの手で抱きしめたいから。
「俺が、慰めてやる」
「え……」
の肩を引き寄せると、力いっぱいに彼女を抱きしめた。
「ちょっ、レイ!?」
「放すつもりはない……」
今までずっと我慢したのだから。
せめて一瞬。
一度だけでも、との距離を無くしたい。
「レイ?ん……っ」
一瞬。
一瞬だけそっと、触れるように。
の唇に、口付けた。
彼女が弱っていることを利用した、卑怯な口付けを。