第12章 独占欲【黒シンR18】
「シン!!」
は息を切らしながら、シンの部屋に入る。
「、来てくれたんだ」
シンは椅子から立ち上がると、の傍に歩み寄り、頬に触れた。
シンの冷やりとした手に、は一瞬目をつむると、またシンを見つめる。
「シン、私っ」
はシンへの思いを伝えようとする。
「シッ!少し黙って……」
だが、シンはの言葉を封じるように唇を重ねた。
さっきのような奪うキスではなく、優しく、愛しむようなキスを。
「が来てくれただけで、すごく嬉しい」
シンはの髪留めをはずし、髪をなでる。
シンの紅い瞳にが映っていた。
「ここに来たらどうなるかわかってて来たの?」
「それは、あまり……考えようとしなかった……かもしれない」
を抱き寄せ、頭を撫でる。
「ふーん、ホントかなぁ?の身体は熱くなってるみたいだけど」
シンはの潤んだ瞳、紅潮させた顔に己の欲をつのらせていく。
「そんな、ことなっ……い」
「なら、その気にさせてやるよ」
シンはをベッドに押し倒すと、覆い被さるように組み敷く。
「ちょっと、し、シン!」
「嫌ならまた抵抗すればいい。でも、嫌じゃないからここに来たんだろ?」
シンの赤い瞳と目が合い、しばらく魅入っていると、瞳に自分の姿が映っていることに気づく。
シンはを見つめたまま、軍服を脱がしていった。
「あ……っ」
の白い肌が露わにされ、シンは胸元に紅い華を咲かせていく。
「は、恥ずかしいよっ」
は身体を隠そうとするが、シンはその手を払い除ける。