第12章 独占欲【黒シンR18】
「シンに何て言おう……謝る、のは違うだろうし」
はシンの部屋へと向かっていたが、ふいに足をとめる。
「すごく怒ってたらどうしよう。なんか差し入れとか持っていったほうがいいかな」
が悩んでいると、急に視界が遮られる。
「なっなに?だれ!?」
は突然目隠しをされ、誰かに腕を掴まれて身動きが取れなくなってしまった。
「やだっ、はなしてっ!」
が抵抗しようとしても、相手の力が強すぎて抵抗出来ない。
「……っ、こんのぉぉ!放しなさいってばぁ!!」
渾身の力を込めて、相手を振り切ろうとしたその時。
「少し黙って…」
「えっ!?シン??」
声の主はシンだった。
「このまま黙って俺について来て」
シンはの手首に紐のようなもので縛ると、目隠したまま、人気のない通路に連れていった。