第11章 研究日誌【アスランR18】※未完作品
4月28日
昨日の雨が嘘のように晴れ渡り、窓から澄んだ青空が見えていた。
「今日は庭でも手入れするか…」
久しぶりの快晴に、どこか浮かれる気分があったんだろう。
普段は自室で研究に没頭しているところだが、せっかくの良い天気。
それに、昨日手に入れた資料だって、使うあてがないのだから。
「……っ!?」
伸びをしながら庭に出ると、そこにはいつもと違ったものが存在していた。
目に飛び込んできたのは、白い服を身に纏った少女の姿―
年は多分、俺の2つか3つは下だろうか。
「君は…?」
「……」
喋れないのだろうか。
どうしてこんなところにいるか、そんな疑問がよぎる。
そして、邪な考えも同時に浮かぶ。
この子なら。
『使える』かもしれないと。