第7章 Black★Master【微黒アスラン×メイドR18】
「ん、ん……」
朝日と、カチャカチャという物音で目が覚めて、身体のだるさを振り払うように体を起こすと、何かいつもの朝と違っていました。
「ラ……クス様?」
「あら、おはようございます」
何故、ラクス様が私の部屋にいるのでしょう。
困惑して周りを見れば、見覚えのあるお部屋です。
「ここは……ぇえ!?」
「ここは私の部屋ですわ…がなかなか目を覚まさないから退屈で…」
「ぇ!?何故、私っ!?」
慌てて昨夜の記憶を思い返します。
そういえば、確か客間でアスラン様のお世話をした、はずです。
途中からお世話とは言えないことがありましたが、何故私がラクス様の部屋にいるのでしょう。
それに、アスラン様は。
半分パニック気味の私に、ラクス様は笑顔のまま。
「、昨夜はアスランとお話されましたか?」
アスラン様とお話?
「えっと……」
話とはなんでしょう。
話じゃない、違うことならされましたけど。
返答に困ってると、ラクス様も困ったような顔をしてしまいました。
「……どういうことですの?アスラン…」
「……?」
困った顔をされたかと思えば、今度は怒ったような口調になってしまいました。
「話をする前にが気を失ったのだから仕方ないだろ…」
部屋のドアが開いたかと思えば、アスラン様がお部屋に入ってきました。
「それも、順番が逆なのでは?なら私が話したほうが早いですわ。、驚かないで聞いて下さいね。アスランは貴方のことが……」
「が好きなんだ」
ラクス様が言い終わる前にアスラン様が遮るように言いました。
「はいっ!?」
アスラン様が、私を好き?
冗談ですよね。もしかしてまだ夢の中、でしょうか。
「いっ、いつからですか?」
「初めにあった時、かな」
初めに会った時。
それは私がラクス様に仕え始めた日。
そんな。嘘。
とにかく、今起こってることが信じられません。
「一目見た時からを好きになって……にはすぐにでもうちに来て欲しい」
アスラン様の顔はいたって真剣。
冗談、ではなさそうです。
「返事は?」
ずるいです。
私がアスラン様に逆らえないことを知ってるのに。