第6章 休むって大切なこと【キラR15?】
触れ合わせていた唇を、次第に長く、深いものに変えていく。
お互いの熱を感じさせるほど、熱い口付けへ。
「んっ、キラ……っ」
「だめ。あともう少しだけ……」
時間が迫ってるせいか、が少しだけ抵抗してみせるけど、僕はそれを制する。
時間なんてどうでもいい。
今大事なのは。君とこうしてることなんだから。
でも、を抱き締めていた僕の手が。
「ぁ…っ」
つい、の胸元に触れてしまっていた。
朝っぱらから、僕の理性は臨界点。
こうなるともう、歯止めが利かなくなるから。
「……ごめんっ!」
慌ててを解放してあげると、はさっきよりも顔が赤くなっていた。
息も乱しながら、潤んだ瞳で僕を見るはすごく艶やかた。
放さなきゃよかった。
理性の壁は半壊。
だけど、なんとか必死に修復を試みてみる。
「えと、そろそろ行かないと遅れちゃうよね」
よし、理性の壁修復完了。
「うん……」
なのに、当のは複雑な顔をしていた。
心境的には、僕がそんな顔をしたいくらい。
「大丈夫だよ。誰だって新しいことする前は緊張するものだし」
必死に話を戻そうとする僕。
一瞬だけでも理性が飛んだ僕の方こそ、出来ればフォローしてほしいんだけどね。