第6章 休むって大切なこと【キラR15?】
次の日、は昨日の熱が嘘みたいに治っていた。
「ねぇキラっ!!今日の格好、変じゃない!?」
少し声を大きくして言う。
「全然変じゃないよ?すごく似合ってるし、それに……」
「それに?」
今日のために用意していた服に身を包んだは、いつもと違って少し大人びて見えたせいか、なんだか新鮮味を感じる。
だからつい。
「このまま、誰にも見せたくないくらい可愛い」
「キラっ」
後ろからを抱き締めて、腕の中に閉じ込める。
柔らかいの感触を感じながら、本当にこのまま。
をずっと、閉じ込めておきたい。
そんな風に考えてしまった?
だって、すごく可愛いんだもん。
「あ……もう危ないかも……」
「え?何が?」
僕っておかしいかもしれない。
だって、こうしてを抱き締めてるだけなのに。
「キス。したくなちゃった……ダメ?」
耳もとで呟くと、は耳まで赤くなっちゃった。
そこも可愛いんだよね。
「……うん」
小さく頷いてから僕の方を向いたは、頬を朱に染めていた。
僕の瞳をジっと見つめて、それからゆっくりと目を閉じた。
その顔も、仕草も。
全て僕を惹きつける。
もっともっと…に近づきたくなる。
だから、この距離をゼロにしたくて、の唇をそっとなぞってから、ゆっくりと。
口付けをかわす。
もう、離れたくない。
このまま、ずっとゼロ距離でいたい。