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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第6章 休むって大切なこと【キラR15?】


「ん……38.9℃」

口に加えていた体温計を取り出し、不服そうに結果を言うと、は何か訴えるように僕を見つめてきた。

「……そんな顔しても、ダメだからね?」

「だって……」

明日はにとって大事な日。
新しい環境の初日だ。

「だってじゃないよ。そんな状態で行くなんて、無理だよ?」

「でも、明日は休めないよ……っ!」

興奮しながら話す度、苦しそうにセキをする。
そんな状態じゃ、行けるわけないじゃないか。

「そんな状態で行って、満足いかないまま時間をやり過ごして、それでいいの?」

「…………」

「やりたいこと、夢があって、今の道を選んだんでしょ?」

ちょっときつい言い方かもしれないけど、のためでもあるんだよ。
ただなんとなく過ごして、最後には何も残らない。
あるのは、空虚感だけ。
そんな思い、にはしてほしくないんだ。

「焦る気持ちはわかるけど、今日はゆっくり休んで、明日に備えなくちゃ…」

「……うん」

熱のせいか、涙目でうなずく。
言い過ぎたよね、ごめん。

「明日、が元気に行けるよう、看病してあげるからさ」

「うん」

ようやくも納得したらしく、その日は一日中大人しくしていた。
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