第5章 Sweet/Heart【キラR15】
「せっかくのバレンタインだから、キラに美味しいチョコあげたくてら、でも……」
そう言って、チョコまみれで泣く。
には悪いけど、そんな君も可愛いと思ってしまった。
「大丈夫だよ」
あまりにも可愛すぎて、今にも抱きしめてあげたい。
けと、もう少し我慢。
「キラ……」
「僕にはのその気持ちだけで嬉しいよ」
僕なんかのために、こんなに一生懸命になってくれて、ただでさえ毎日一緒にいるのに、これ以上嬉しいことないよ。
「本当?」
「本当だよ。それに、チョコならもう貰ったよ」
「えっ?」
驚いた顔を上げた君の頬にそっとキスをして、頬についたチョコをペロッと舐めてあげた。
「ほら、ね?チョコ貰ったでしょ?」
「キラっ」
真っ赤な顔して頬を押さえる。
今度はその手についたチョコも舐めてあげた。
「ここにも……ここも、かな?」
頬や、首筋。
それに。
「ここにもついてる…」
唇にも。
の柔らかい唇を舐めると、温もりを確かめるように唇を重ねる。