第4章 初詣【キラR18】
「…………」
でも、そんな私の思いは空回りしてるのか、キラは黙ったまま俯いてしまった。
怒ってるのかな。
「ねぇ、キラ?」
心配でキラの顔を覗き込もうとすると、急に笑顔で私の方を見てきた。
「じゃあさ、ちゃんと着付け出来たらいいってことだよね?」
「え?それは……」
確かに。
そうだったらいいけど。
「僕、着付け出来るよ?」
「えぇ?うそ!?」
思いもよらなかった展開。
だって、あのキラが!?
「うん。ラクスに教えてもらったし」
あ、納得。
「だからさ……ダメ?」
でも、この展開は納得出来ない、かな。
「可愛いんだもん。だからもう、我慢出来ない……」
「ちょっ!キラっ、ダメ……ぁあっ」
「ダメ、じゃない。それに声、我慢してないと誰かに聞かれちゃうよ?」
こうなると、結局はキラのペースにはまっちゃう。
別に、嫌いじゃないけどね。
むしろ好き、かな。