第4章 初詣【キラR18】
「キラっ!?ちょ……とっ」
キラに手を掴まれたまま、連れていかれたのは、人目につかないような境内の裏。
トンっと背中を壁に押し付けられた。
「キラ?」
「が悪いんだよ?が可愛いこと言うから」
なに?私何か言った!?
思い返してみても、私が言ったのは自分のお願いごと、だけ。
どこがどう、キラのツボにきたかわからない。
「ん……っ」
キラの手が胸にあてがわれて、くにくにと優しく揉みこまれる。
「ぁ……っ、ゃっだ」
いつ誰が来てもおかしくない状況で。
とにかく声を出さないように我慢していたら、今度はキラが着物に手をかけてきた。
脱がされる。
そう思った瞬間、ついキラの手を掴んでしまっていた。
「だめぇ!!」
「……?どうしてダメなの?」
ちょっとでも気を抜いたら、逆に自分が手首を掴まれそうな位、キラは強い。
でも、状況的に譲れないものがある。
「着物が乱れたら私、自分じゃ着付け出来ないもの!!」
そうなったら、どうやってここから帰ればいいの!?
乱れに乱れた状態で公道なんか歩けるわけないし。
今だって、もし誰か来たら。