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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第17章 そして僕らは※キラ夢


「私、もう行かなきゃ……」

「え……」

軍人である彼女がここにいることに気まずくなったのか、は足早に立ち去ろうとした。

「ちょっと、待って!」

だが、キラはとっさにの手を掴む。

「……きゃあっ!」

だが、急に手を掴まれたことに驚いたはバランスを崩し、その場で転んでしまった。

「……」

転んだ拍子にキラの手からの手が放れる。

「ごめん……」

「……平気」

「立てる?ほら、掴まって…」

手を差し伸べると、はしっかりとその手を掴む。

「ありがとう。でも……」

そして、は悪戯っぽく微笑むと、おもむろにキラの手を引っ張った。

「……っ!?」

思いがけないほど強い力で引っ張られ、キラもまた前のめりに倒れこむ。

「お返しはちゃんとしなきゃ……ね?」

お返しというか、仕返しだろう。これは。
見かけによらず、負けず嫌いみたいだ。

しかも、の方に引き寄せられて転んだせいで、彼女の顔がこんなにも近くにある。

真紅の瞳に、紅色の唇。
近くにいるせいか、彼女からはうっとりするような香りがする。

「……」

無言で見つめるキラを不思議に思ったのか、も黙ってキラを見つめ返していた。

僕を惹きつけるその瞳に、その香りに僕は――

「お返し…か。なら僕も、君のペンダント見つけてあげたお返しをもらわなきゃね……」

魔が差してしまったんだ。

「……っ」

を強く抱き締め、唇を重ねた。


その気になれば抵抗できたはずなのに。
彼女はそれをしなかった。

抱き締めた彼女の肩は小さく、震えていた。

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