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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第3章 ストロベリーkiss【種DシンR15】


その頃シンは、コックピット内でうなっていた。

俺はうそつきだ。
本当は嬉しいのに、いつも反対の言葉をいってしまう。
が整備したあとのコックピット内は、が好きなイチゴチョコの匂いがする。

まるで、と一緒に乗っているみたいで勇気づけられる。
それなのに、俺はいつもに冷たい言葉を浴びせてしまう。

ヨウランなら、そんなこと言わないんだろうな。
俺より経験豊富そうだし。

レイなら、どうだろうか。
はレイの機体も整備してるから、レイにも嫉妬してしまう。

「レイも同じこと考えてたらどうしよ……」

シンはため息をついてボードを叩き込んだ。

「俺が何を考えてたらどうしたって?」

「レイ!?」

シンは慌ててコックピットから身を乗り出した。

「いつからそこにっ?」

「お前がため息つく前からだ。滅多に整備をしないお前が心配でな。声をかけたつもりだが、お前は気づいてなかったようだ」

レイは冷静に言葉を返す。
俺とは違って大人だ。

「で、俺がなんだ?さっきの事と関係が?」

シンは今すぐにでも話題を変えたかったが、レイがそうさせてくれない。

「えっと、その、が機体の整備したあと……」

シンは言葉を濁しつつ、レイに話す。

「イチゴの香りのことか?俺は気にしてない。むしろいいと思う。1人で戦っている気がしない」

やっぱり、レイものことが好きなんだ。
俺はレイにかなわない。
そう思ってシンは俯くが、レイはシンに意外な言葉をかけた。

「もう一度、のところへ行ってみるんだな」

「え?」

レイの意外な一言に、シンは固まってしまう。

「確かに俺は、シンと同じ事を考えている。だがお前と違って、俺はに悲しい顔をさせたくないし、そんな顔を見るのは辛い……」

レイは悲しい寂しげな表情でシンに言葉をかけ、その場から立ち去って行った。

「レイ……」
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