第3章 ストロベリーkiss【種DシンR15】
「うるないな、は!俺が自分でやるっていったらやる!」
「絶対続かないよ……」
「レイほどではないけど、アカデミーの成績はより上だし、この間のスエズ攻略は俺がいたからこそ突破できたんだからな!」
「何言ってるのよ!この間のスエズ攻略戦の後だって、空洞だか何だかにぶつけたのか知らないけど、コアスプレンダ―の損傷がひどかったんだから!」
は思わず熱くなり、シンの襟元を掴みかかろうとした。
「やめるんだ2人とも!!!」
周囲が呆れて見ているだけの中、ただ1人、2人だけの戦闘を止めるものがいた。
「ザラ隊長!?」
そこに立っていたのは、の尊敬する、シンのイガイガの種であるザラ隊長だった。
「シン!パイロットが自分の機体をまともに整備しなくてどうするんだ。整備を人任せにして、戦闘も整備も同じだと考えるんだ」
ザラ隊長は、シンにお説教をかましていく。
それに対してシンは悔しそうにザラ隊長を睨み付けるが、正論なだけに反論できすにいた。
「それともお前は整備も戦闘も人任せにしていいと思っているのか?」
「そんなことあるわけないじゃないですか!」
この言葉にはシンも頭にきたため、上官であるザラ隊長に食って掛かる。
「ならちゃんとしろ!」
「わかりましたよ。整備すればいいんですよね?そんなこと、貴方に言われなくてもやりますよ!」
ザラ隊長が絡んだ時のシンは誰にも手かつけられない。
そして、シンの怒りの矛先はと向く。
「とにかくはもう整備するな。はレイのザクだけ整備してろ!!」
そう言ってシンはコアスプレンダーのもとへ行ってしまった。
結局、インパルスの整備が出来なくなり、結果的に敗退したはシンの背中を睨み付ける
「シンのバカぁぁぁ!」
デッキにの叫び声がこだまし、経過を見ていたアスランとレイはため息をつき、ヨウランとヴィーノは、さわらぬ神に祟りなしと逃げって行った。
「シンのバカ。何にもわかってないんだから……」
は目に涙を溜めながら、ザクファントムのところへ向かっていった。
そして光景を、レイは淋しげな表情で見つめていた。