第16章 ハーバルエッセンス【シンR18】
疑惑は、確信に変わった。
は俺を裏切っている。
認めたくはないし、そんなの許せない。
その夜、シンは怒りを孕んだまま、の部屋に向かった。
の部屋の前に立つと、の部屋のロック解除番号を開けようと扉に手を伸ばす。
この扉の解除番号は、とシンしか知らない。
けれど、もしかしたらそうではないのかもしれない。
シンは苛立ちながら扉のロックを解除した。
「シン!遅かったね、待ってたよ」
扉を開けると、いつもと変わらないの姿。
その姿を見て、シンはさらに怒りが込み上げた。
裏切ったくせに。
シンは無言のまま、の部屋に入ると、の肩を掴む。
「……っ!?シンっ!?」
を強引にベッドへ放り、の手を頭の上で固定すると、シンは彼女の身体を夢中で貪る。
「は……俺だけを見てると思ってたのにっ」
の優しさが俺以外にも向けられてるなら。
二度と、そんなこと考えられないようにしてやる。
シンはの服を強引に脱がしていった。
の戸惑う声も、全て聞こえないかのように無視した。