• テキストサイズ

あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第16章 ハーバルエッセンス【シンR18】


もやもやとしながら、色々と考えを巡らせながら部屋に戻ると、さらなる疑惑が彼に襲い掛かる。

「……ただいま」

扉のロックを開け、部屋に入ると、同室のレイがベッドに座って本を読んでいた。

「シンか……早かったな」

「あぁ……うん」

シンが溜め息をつきながら、シャワールームに向かおうとするが、室内に違和感のようものを感じた。

すごく不鮮明で曖昧。
だが、さっきも同じような違和感を感じた。

「レイ……?」

「なんだ?」

この違和感の正体
できれば知りたくはない。

「さっきまでさ、ここにが来てた?」

この違和感。
それは、の気配、残り香のようなものだ。

「が?今日は俺とお前以外に誰も来てないが……」

「…………そう」

レイはシンの話の意図がわからず、不思議そうに首を傾げる。
シンはレイの言葉に納得がいかず、黙ったまま、レイの隣に座る。

そして、その違和感の正体は、確信に変わった。

「レイ……っ」

何故。
何故、レイからの残り香がするのだろう。

「どうしたシン?昨日泊まったばかりなのに、もうが恋しいのか?」

レイの顔を見るが、彼はいつもと変わらない表情をしていた。
そんなレイに、シンは心が騒ぐ。

何故、そんな平然とした表情でいられるのだろうか、と。

/ 154ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp