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あんなに一緒だったのに【ガンダム種D】R18

第16章 ハーバルエッセンス【シンR18】


訓練規定であるシミュレーションを終えたが、調子が出ず、まぁまぁの結果に終わった。

「に会いたい……」

ここまでに依存している自分に呆れながらも、あてもなく通路を歩いていた。

「……っ!?」

ふと感じた、花のような香り。
この香りは。

「っ!?」

香りの元を求めて、勢いよく廊下の角を曲がる。
すると、ちょうどそこにいた人物がすぐ目の前に迫っていた。

「わっ!?」

勢いをつけ過ぎたせいで、相手と勢いよくぶつかり、二人はその場に倒れこむ。

「い、痛……っいてて……」

「シン!!急に飛び出してくるなんて、一体なんなんだ!?」

あれ?

香りの先にいるのは、のはず。
そう思っていたシンは目を疑った。

「あ、アスラン……隊長ぉ?」

そこにいたのは、ではなく、アスラン。

「な、なんでアナタがそこにいるんですかぁ!?ってかは!?」

「?彼女は最初からここにいなかったぞ!一体お前は何を見ていたんだ……」

アスランは眉間に皺を寄せながらシンを見るが、シンも同じような表情でアスランを見る。

ではなくて、アスラン。
すっごく、がっかりだ。

「……すいませんでしたね、隊長」

シンは悪びれた様子もなく、アスランに謝る。
これ以上ここにいても、お互い気まずくなるだけなので、シンは足早にアスランの元を去っていった。

それにしても、何故アスランからの香りがしたのだろうか。

「……まさか」

あまり考えたくはないが、浮気の二文字が頭をよぎる。

確かにはアスランともよく話す。
けれど、がそんなことをするはずない。

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