第3章 ストロベリーkiss【種DシンR15】
ここはザフト軍新造艦ミネルバ。
先日のスエズ攻略戦を戦い抜き、ひと時の休息が訪れる中、艦内で小さな戦闘が行われていた。
「!お前また菓子食いながらコアスプレンダーの整備しやがったな!!」
シンはスゴイ剣幕でを怒鳴りつけていた。
「だって徹夜だったから…お菓子食べながらでもしなきゃ、お腹空いて整備どころじゃないもん」
シンが怒鳴っている相手は、整備士の。
シンやレイ達と同じザフトレッドである。
機体整備の腕を買われ、1人でインパルスとブレイズザクファントムの整備を任されている
しかし、いくら腕がよくても、度重なる戦闘の中で2体も整備するのは困難であり、は常に寝不足・疲労蓄積に悩まされていた。
唯一の救いの時間は、大好きなお菓子であるイチゴチョコを食べながらコックピット内で機体の最終調整を行う時間。
だが、シンにはそれがお気に召さなかったようだ。
「が整備した後はコックピット内がチョコ臭漂いまくりでイヤなんだよ!」
「そんなに文句言うなら、戦闘で機体に傷一つ付けずに戻ってきてみなさいよ!」
も負けじと、シンに食って掛かる。
「なんだって?そんなに文句言うなら、今度からは整備しなくていい!」
「はぁっ!?そしたら誰がインパルスの整備するの!?」
「そんなの心配無用だ!俺が自分でやる!!」
「はぁ?シンはいつも戦闘でインパルスを損傷させて戻ってくるだけで、整備にはノータッチじゃない!レイは自分で整備もしてるのに」