第15章 パーティーパニック【アスランR18】
「あっ、失礼しました。自己紹介がまだ、でしたね。自分は……」
「アスラン・ザラ、ですよね?私は、・です」
「、綺麗なお名前ですね」
「えっ!?そ、そんなことは……」
そんなこと、言われたの初めてだ。
「せっかくですし、少し踊りませんか?」
「え?」
「実は、さっきから貴方を……を見ていたんです。その、可愛いなって」
「あ、えっと……、その……」
うそ?私を見てたって、お世辞?
社交辞令?
「自分じゃ不服ですか?」
「い、いいえ!そんなことないです!」
夢、じゃないよね。
「それでは、お手を……」
そう言って差し出された手は、男の人とは思えないほど綺麗で。
「はい」
その手を取ると、温かくて。
「あ!でも……っ」
「……?」
急に足を止めた私に、彼は不思議そうな顔をした。
「私、貴方と同い年なの。だから敬語は無し、ね?」
「はい……じゃなくて、わかった」
そう笑う彼の顔も素敵で。
胸の奥が熱くなってくのを感じた。