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イケメン戦国 ~天下人の妹になる気はないか~

第5章 ぽけもん


「...しかし、誘拐事件が多発し始めてから数年後、誘拐当時生まれたばかりの赤ん坊だった女の子が西の地方で保護されました...その女の子は、見た目こそ普通の人間と変わりなかったのですが、彼女を保護した人が、その女の子の身体にまずあり得ない物を見つけたんです」
「...あり得ない物、とは?」
「...石のようなものが、首元に埋っていたそうです。それに、元の髪と目の色も変わってしまっていたと...そして、その女の子の証言によって、行方不明者達が何処に居るのか、いや、何の目的で連れ去られたのかがわかったんです」
「...目的?」
「彼女達が誘拐された目的...それは、」
















「人間とポケモンを掛け合わせ、ポケモンの能力を持った人間、いや『兵器』を作り出すこと」









「「「「「「?!?!」」」」」」

佐助の言葉に、その場の空間が凍り付いた。

「じゃあ、誘拐された奴らは...,」
「......実験体として、誘拐されてたんです。その女の子の話によると、暴力暴言は当たり前、食事は1日につききのみが一つだけ、夜も寝る場所は床の上。人間として扱われなかったそうです」
「あいつの話と全く同じじゃねぇか...」

政宗が掠れた声を出した。

「...あの、先程佐助殿は『ぽけもんの能力』と仰いましたが、それはどういうことなのですか?」
「実際に見てもらったほうが早いですね。ピカチュウ、」

佐助は再びボールからピカチュウを出した。

「ピカチュウ、俺に向かって電磁波」
「ぴ?!ぴーか、ちゅっ!」


バリバリバリッ!


「...と、まぁ、こ、んな、んで、す...」
「ぴかちゅ...」
「何で自分に...?」
「さ、すが、に、皆さん、に、じっけ、だい、になって、もらう訳に、はいかな、いので...」

電磁波によって若干黒焦げになった佐助を、ピカチュウと武将達は呆れたような目で見ていた。
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