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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第11章 外出禁止令


欠伸を噛み殺しながら、外出禁止令をに言い渡したところ、大層がっかりしていた。
「せっかく、お買い物行こうって……話してたのに……」
そう溢していたが、うちのクラス連中にもきつくあまり外に行くな、というのと、鍛練しろという話をしたばかりだ。
聞かなかったことにしつつ、どう注意したものかと悩んだ。
「連日、校外でお前を狙っているやつが現れたという報告が来ている」
「………そう」
「だからしばらくは…」
「私…、そこに行けば、皆が危ない目に合わないですか?」
「……そういうことじゃない」
「だって、私のせいで…」
ただでさえ気落ちしている。
あまり負担にならないように話してやりたいが、そういうのは苦手だ。
言葉を選ぶというのは、難しい。
「仮に、戻っても、『の秘密を知った者を全員殺せ』と相手が命令したらどうする?」
「……」
「俺がここに連れてきた時点で、これはどうすることも出来ない」
「……ごめんなさい」
「だから」
小さな身長を見下ろしながら、いつものように小さな子供に言い聞かせる気持ちで続ける。
「一緒に乗り切ろう」
「…っ!!」
が急に赤面して、嬉しそうに頷いた。
そんなつもりで言ったつもりはなかったが、確かに言葉次第では、色々危ない。
(犯罪にならぬよう慎重に接しなければ……)
と改めて思ったところで、大分手遅れなことに後から気付いた。
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