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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第52章 【番外編】実験台



すぐに次の日曜、出掛けるのを餌に彼女の行きたがっていた箇所を周り、甘い物をたっぷりと与え、人混みに上手く溶けてそういうことをするのにうってつけのアミューズホテルに連れ込んだ。
ここで我に返ってはいけない。
教職が好意のある生徒を連れ出して何をしているんだなどと考えてはいけない。
この後もあるのだ。
「これ、なんのボタンですかね?」
と初めてのホテルに色々と実験をする彼女をチラ見する。
純真無垢に置いてある物を触っては考え、触っては動かし、を繰り返す。
油断しているところにボール型になっている拘束道具をに向かって投げるとピタッと貼り付き、鎖骨、胸の下、腹にハーネスを伸ばし腕を後ろに固定してそのままは前のめりに倒れた。
「!!!!??」
あまりの驚きに声すら出ていなかった。
倒れた先がソファだった為、怪我もなく、ぽふんと音を立てただけだった。
「せ、先生!?何するんですか…!!?」
「サポート科に新しい捕縛道具を作ってもらった、その実験だ」
「じ、じっけん?」
今更自分がどの立場になったか理解し、とても焦っているのが伝わる。
全く動けないのか唯一自由な足がバタバタするが、手を付けないので立ち上がれないのがすぐにわかる。
近寄って抱き上げ、軽い体重をベッドに投げる。
確か微弱な電流が流れると聞いたが、効果がいかほどかわからない。
「ま、まってください!これほどいてくださ…」
「ダメだ、使い心地を試さないと」
「えっと、あの…」
「は俺の仕事の手伝いをしてくれないのか、仕方がない、他の人を今から呼ぶか」
「え…?」
少し意地悪くそう言えば目元に徐々に潤いが増す。
「お前はそこで俺が他人を捕まえて拷問するところでも見ているか。
どうする?それがたまたま女だったら」
先程より更に冷たく低く言えば、彼女は更に動揺する。
「じょ、女性……?」
「そうだ、同じように身動きの取れなくした女を問い詰め、尋問し、あわよくばその身体を…」
「なんでそんなこと、言うんですか…」
漸くぽろぽろと彼女の涙を見る。
綺麗な雫が静かに流れ、シーツにシミを作っていく。
いつもなら見るだけで動悸がするが、今日は特に何も思わない。
もしかしたら効いているのかもしれない。
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