第52章 【番外編】実験台
「捕縛布とは違う拘束具を作りました!
ハーネスタイプでワンタッチで付けられて腕を完全に拘束します。
また個性を封じる微弱な電流を流せるのでこれに捕まればヨロヨロです!イチコロです!」
サポート科の新しい発明品を手渡され、実践で使えるかテストして欲しいとのことだった。
教員寮の自室に帰ると今日は味噌汁の香りで満たされていた。
どうやって侵入したやら、贔屓している生徒が作り置きをしてくれたらしい。
ありがたくいただこうとデスクに腰掛け、ふと先程の拘束具の話を思い出した。
そういえば厄介な個性持ちの丁度いい相手がいるではないかと。