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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第51章 【飯田編】吸血鬼


「せ、せん、いたい…」
「痛みと共に何を感じる?」
真っ直ぐにその黒い瞳に見つめられ、見透かされているようだ。
戸惑いながら少しずつ拘束してくる手を振りほどこうとする。
にやりと微笑むとまた首に顔を埋めてくる。
少し伸びた髭がくすぐったい。
「んっ…」
と声を抑えていたのに、首筋にまた歯を立てられる。
「あうっ!」
そのまま吸血鬼のようにちゅ、と肌を吸われ、見事に肌に赤い花が咲いた。
もどかしさと恥ずかしさで、じわりと下着が熱くなるのを感じた。
「せん、せ…」
私の細くなった声を合図に、先生は、先生から恋人になった。

「ぁ、あ、おく!きもちいぃ、きもち、きゃっ!」
顔の見えない後ろの影、ゆっくりとまた私の背中を噛む。
私もまた、その痛みが気持ちよく感じる。
「痛いのがイイのか」
耳元で笑われ、からかわれる。
遮ることも否定することも出来ない。
キスされるのと変わらないみたいに、また歯を立てられる。
「んくっ…!あ、ああ…っ」
うなじの弱いところにまた一つ痕をつけられる。
力の入ってしまった繋がってるところから、滴がはたはたと腿を伝って流れ落ちる。
「噛まれてイくとはな」
「言っちゃ、ダメ…!やだ…!」
奥まで入り込んだ楔を無意識にぎゅっと締め付け、目の前がチカチカしていく。

溺れていく。
痛みに。

背中にまた一つ痕をつけられると、私はゆっくりとまどろみに意識を手放した。
いつしかその行為は、私たちの中で定着してしまった…。
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