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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第45章 【轟編】心当たり



自分も知らなかったが、ソファーで寝ていたのはクラスメイトではなく、教員。
「山田先生……」
が呆気に取られていると、隣のソイツは躊躇なく拳を振りかぶった。
骨同士がぶつかる見事な音がする。
「ってえ!!!」
「なんでここにいるんだ?」
「きたか!!!イレイザー!!!
一週間前に外泊許可を提出してんのは確認済み!!
そして昨夜見事にお前はいなかった!!
俺が証拠を掴んでいるだけでも相手はこの校内の誰かのはずだ!!
お前が帰って来た時連れてる相手はァァ!!?」
勢いよく起きて一通り説明するが、指先にいるのは勿論だ。
「あ?あれ?」
自分はわかっているからなんとも思わないが、普通ならそういうリアクションだろう。
「実家に寄っただけだが」
「……っ!!!く、くそう!!!」
逃げる教員にため息をつく教員。
一瞬ここが本当に自分の学校か疑ってしまう。
「お前らも部屋に帰れ」
「ゲーム大会、盛り上がったみたいだな」
「楽しそうだね」
の笑顔がいつもより色っぽく感じたのは、そういう理由だろう。
少し戸惑いながら、流れで片付け作業に入った。
「は部屋に戻れ」
「大丈夫ですよ」
彼女が手伝おうとするのを自分も止め、部屋に帰るように促す。
「寝てないだろ?」
「ねて…………」
あ、と口を滑らせてしまったことを後悔する。
一気に顔が赤くなる彼女を見て、ごめん、と小声で謝った。
未だにこんなに可愛くうぶな娘が、自分より一回り上の男のモノだと思うと落ち込まざるおえない。
「こっちはやっとくから…」
と、二人を談話室から無理やり追い出した。

掃除しながら、ふと、彼女の幸せそうな顔を思い出す。
きっと、楽しい思い出を作れたに違いない。
他人事ながらにどこか浮かれる。
談話室に僅かに残る薔薇の香りが感慨深い。
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