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【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第44章 【番外編】薫


結局何もわからないままだった。
それでも、確かにこれはいいプレゼントだった。
最後の最後でアイツに感謝するとは思いもしなかった。




髪がさすがに鬱陶しい。
切っておけばよかったと後悔したのはいつぶりだろうか。
そこから伝う汗が、彼女の背中にまた落ちる。
「ああ……あ……」
うわ言のように掠れた声を出し、ひたすらに与えるものに悦ぶ。
カーテンから見える夜景が相変わらず綺麗だ。
喜びそうなのに、今は見る余裕もなさそうだが。
「……」
何回目かの射精にやっと気だるさが襲うようになる。
年を取ったものだと呆れた。
こんなにも酷くしておいて、明日にはまた好きだと言ってくるのだろう。
ふっ、とらしくもなく笑みが溢れる。
「消太さ、ん……すき、すきぃ…!
もいっかい、シて…?」
否、そんな猶予もないらしい。
甘い声にまたしても誘われる。
久々にゆっくりと、持て余すことなく眠れそうだ。
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