第44章 【番外編】薫
先端が膨らむのがわかって、一緒に溺れることが出来るのが嬉しくて、知らない間に先生の腰に脚を絡める。
「一緒に…っ!!いっしょにぃ…!!」
「ああ、愛してる…っ」
「あっ!!!!!」
どうしても息が詰まって、返事が出来なかった。
それでも嬉しくて、言葉の余韻だけで私は無意識に搾りとる。
ほぼ同時に、先生が果てたのを体内で感じて目を細める。
「さて」
息を整える隙すらなく、先生はまた新しい避妊具を取り出す。
「…っ!?」
「あと何回ヤれるか」
「え!!!!?」
「折角だろう?
いつもは気になる時間も関係ない。
多少の音も大丈夫だ」
「せ、先生…、明日、月曜日だから……」
「祝日だろ?」
「…!!!!」
「今日は何回『先生』と言ったんだろうな、は…」
「あ、せんせ…やだ…」
「更に1回」
「…ぐ…!」
にじりよられ、やがて背中に壁がつく。
私に逃げ場はない。
でも、残念なことに、私の身体もじくじくとしていた。
物足りない気持ちが、蠢いていた。
自分じゃないみたいで、少し怖かった。
「……」