第32章 【番外編】聖域の証明2
指がますます深く入って、我慢しきれない声が、息に混じって出てしまう。
いつもより少し余裕のない先生がちょっと意外で、いつもより苦しそうにしながらナカへ入ってくる。
相変わらずこの圧迫感が慣れなくて、でも凄く好き。
「あっ、あ、あっ…!」
以前より近付けた気がする。
それでも、まだ、あの時以来は、私の心には答えてもらえなくて。
それでもいいと言った。
不安でも、優しい手つきで、すぐわかるから。
今日だって、忙しいのに無理して空けてくれて、ご飯も一緒に食べてくれて。
きっと、こんなこと、ダメなはずなのに。
「好きっ…!せんせい、好きです…」
返事のない私の告白は、あと2年続く。