• テキストサイズ

【ヒロアカ】コスミックロジカル【裏】

第29章 【番外編】葛藤


「さて、補習をしてやっただけなんだがな」
嫌みのように言えば、ぶるりとその身体を震わせ、続きへの期待と不安を顔に表す。
「意地悪…」
「ああ、そうだな」
深く交わりながらも、つい考えてしまう。
このままでいいのかと。
その悶える姿に、とうに同情以外の情がしっかりとあり、それを利用している気さえする。
彼女の甘ったるく、切ないその恋心を、踏み台にして。
卒業するまで触れないと、己自身で決めることさえ出来たはずだというのに、その欲求には逆らわない。
否、逆らえないのかもしれない。
彼女の能力は早々に自分には消せると思い、接してきたはずだ。
それはありえない。
まさしく、自分の本心で、行動をしていると。
「あっあっ、は…ん、ふあぁあっ!!」
確認するかのように苦しみ、快楽に悶えるその娘に、改めて聞いてみた。
「好きか?」
「すき、すきぃっ…!」
いつものように真っ直ぐな返事が戻ってくる。
嬉しそうに締め付けながら。

「先生…、いま、私にお返事出来ないのは…、わかってますから…っ」
髪を撫で、向けられる言葉を真剣に聞く。
「だから、また、シてください…?
私は、繋がることでしか、先生の心に触れられませんから……っ」
さっきから考えていたことは、確かに筒抜けだったようだ。
/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp