第27章 まっててくださいね
結局、記者会見まで開くはめになり、先生は堂々と
『根も葉もない噂で振り回さないで頂きたい』
と怒っていた。
雑誌や新聞記事回収になり、なんとかその場をおさめたけど、私は、どこかモヤモヤしていた。
勿論、それはそれで正しい。
私との関係は所詮、そういう表沙汰出来ないことの詰め合わせだ。
それでも、それでも、
「私になんのフォローもないのは、なんか意味があるんですか?」
その日も勝手に部屋にいた先生に私は睨みをきかせる。
先生は、んー、という声を出して返事をした。
「根も葉もないですか?」
「…ほお、どういうフォローがいいんだ?」
まるで犬猫を抱えるように私を持ち上げ、笑顔でベッドに落とされる。
「…だって、あんなにハッキリ言われたら、ちょっとは凹みます」