第23章 ひどい
「じっとしろ」
「うぅっ…!!」
生温いお湯が上から降ってくる。
シャワーがやんわりとかけられて、ますます肌がくすぐったい。
「ま、まって、ね…」
「イっとけ」
くす、と笑われて、指が私の浅い弱いところを刺激して、私は呆気なく仰け反った。
「ぁぁあっ!!」
はあはあと肩で呼吸し、改めてシャワーをかけられて、すべてを流される。
先生は私と自分の髪を、器用に上に結んでくれて、抱えて湯船に入った。
「ひどい……」
「洗っただけだったろ。
それにいちいち反応して面倒な奴だ」
「ひ、ひどい!あれは、確信犯でした…!」
広い浴室に二人きり。
いつもと違う雰囲気で、それだけでのぼせそう。
「さ、最後のは、なくて、いいんですか?」
「!」
恥ずかしくて、遠慮して言ったけど、伝わったようだ。
腰にあたるソレは、そのまま。
「……いい」
「先生、いつも苦しそう…。
私だけいつも……」
「大丈夫だ」
「でも、峰田くんが…」
「アイツと二度と口をきくな」
「いたい!!?」
コン、と頭に音が響いた。