第23章 ひどい
昨日は大分遅くまで勉強に付き合っていただいた。
先生も予定が珍しくないようで、不機嫌そうにまた毛布に潜った。
せっかくのいい天気なのに、イヤな夢を見た。
「寮、静かですね?」
そっとドアを開けて確認するが誰もいないようだった。
それで先生も気が緩んでいるらしい。
「……皆、帰省させてるからな」
「連休ですもんねぇ…」
冬休み以来の大型連休のおかげだった。
人もいないせいか、警備も全くいない。
先生がしゃこしゃこと歯を磨きながら、一緒に廊下を見た。
「風呂、行くか」
「時間割じゃないんだ!やった!」