第4章 Plus ultra!!!!
何も出来なかった…
全部緑谷君に任せっきりで
何一つ役に立てなかった
自惚れてたんだ…自分の力を
周りからチヤホヤされて
自分はそこら辺の奴らとは違うって
心のどこかで自分の力に固執してたんだ
いつだって人任せだ…
あの時だって ほかのヒーローが
何とかしてくれるって…。
私に何ができたんだろう
半人前のくせに肩書きだけは一丁前に。
何が…何がプロヒーローだ…!
ボロボロの緑谷の後ろで負傷した片腕を
抑えながら、唇を噛み締める。
息が荒く緑谷はその場に倒れ込みそうになる
それを心配して洸太が駆け寄る
洸太「あ、オイ…」
「洸太…緑谷君…」
緑谷「洸太くん… 見失先生
僕は大丈夫…!」
倒れそうになるも片足で踏ん張る
緑谷「まだやらなきゃ
いけないことがある…」
洸太「そんなボロボロで何を
しなきゃ行けねーんだよ!」
緑谷「僕が動いて救けられるなら
動かなきゃ行けないだろ」
ボロボロの緑谷がそれでも動こうとする
痛々しい姿をみて洸太の心が動いた
緑谷「まずは、君を守らなきゃいけない」
洸太「え?」
緑谷「君にしか出来ない事がある
森に火をつけられている
わかるかい?
君の "個性" が必要なんだ
僕らを助けて、さっきみたいに」
「洸太…私からもお願い
洸太にしか出来ないことよ」
洸太「ユキ…腕が…」
「私は大丈夫だよ洸太 緑谷君に比べたら…」
緑谷の腕をみるユキに緑谷は
大丈夫ですから!と引きつった笑顔をみせる