第13章 ACADEMIA
イレイザーヘッド
「基本となる人体に特別な仕組みが
+αされたものが "個性"
その+αが一くくりに"個性因子"と
呼ばれています
俺はあくまでその個性因子を
一時停止させるだけで
ダメージを与えることは出来ない」
ファット
「環が撃たれた直後病院で
見てもらったんやが
その個性因子が傷ついとったんや
幸い今は自然治癒で元通りやけど」
サー「その撃ち込まれたモノの解析は?」
ファット
「それが環の身体は他に異常なし!
ただただ"個性"だけが攻撃された!
撃った連中もダンマリ!
銃はバラバラ!!
弾も撃ったきりしか所持していなかった!」
ファットは
チラッと切島の方をみて、ただ…と続けた
ファット「切島くんが身を
挺して弾いたおかげで中身に入った
1発が手に入ったっちゅーわけや!」
急に名指しされた切島はなんとも言えない顔をして数秒固まり えぇ?オレ?と声を上げた
切島「俺っスか!ビックりした!急に来た」
(ムズかしくてよくわかんねぇ)
麗日「切島くんお手柄や」
蛙吹「カッコイイわ」
ねじれ「硬化だよね!知ってるー!」
ファット「そしてその中身を調べた結果
むっちゃ気持ち悪いモンが出てきた…
人の血ィや細胞が入っとった」
その言葉を聞いた雄英生…
特に緑谷とミリオは青ざめた。
2人の脳内には手脚に大量に巻かれたエリちゃんの姿が思い浮かんだ。
「つまり、人由来…"個性"だと考えるのが妥当
"個性" による "個性" 破壊。」
ヒーロー1「うーん。さっきから話が見えてこないんだが。それがどうやって死穢八斎會と繋がる?」
ファット「今回切島くんが捕らえた男!
そいつが使用した違法薬物な
そういうブツの流通経路は複雑でな
今でこそかなり縮小されたが
色んな人間・グールプ・組織が何段階にも
卸売りを重ねて
ようやく末端にいきつくんや
死穢八斎會がブツを捌いとった
証拠はないけどその中間売買組織の一つと
死穢八斎會は交流があった」
ヒーロー1「それだけ?」