第13章 ACADEMIA
塚内『それは一体どういう事だ…』
『まだ確信ではないんですけど…
柳組総力を上げての調査結果として報告を』
時は少しの遡る
インターン初日の日の事だ
ナイトアイと別れた後
警察署内部にて
ユキは信頼の出来る部下からの報告を
塚内に伝えに来ていた
塚内『そんな悍ましいことが』
『私も聞いた時は信じられなかった
でも…死穢八斎會ならやりかねない…』
塚内『これは報告しないとな…
ここに来る前 ナイトアイに会ったんだろ?
話したのかこのこと』
そう俺が聞くとユキは
スっと表情がなくなった。
あ、こりゃ言うの忘れたんだな
呆れた俺は肩を竦めてハッと
乾いた笑いを向けるとユキは
ちょっと!酷くない!?と声を荒らげ
私帰る!と言うユキを呼び止めるが
全く聞く耳を持たず帰ってしまった。
塚内
『全く…可愛げしかないなユキは』
暖かく優しい表情で呟いた
Pppppppp♪
ユキのスマホから着信音がなる
『もしもし。』
宮内『私です姉御』
スマホの表示に柳組副代表宮内と出ていた
『新しい情報でも得たの?』
宮内『…はい、
それがアイツらが作っているのは
個性を "消す" クスリのようです』
『個性を "消す" …?
人の血液やDNAを使って死穢八斎會が
何かを作ろうとしてるっていっていたのは』
宮内『はい。人の血液やDNAを使って
個性を消すクスリを作っています』
『……宮内。柳家の契を忘れちゃいねぇな?』
さすがヤクザの次期組長といったところだ。
ドスの効いた声で冷たく言い放った
宮内『もちろんです…』
電話を切るとユキは溜息をついた
いつもの宮内とは何か…違かったような
声色の少しの変化に
ユキは疑問を持った
『いや、まさかね…。』
嫌な予感が横切った
クロノスタシス
【良かったのですか?
相手に情報を流して】
治崎【あぁいいのさ
気づかれていませんよね
裏切り者の柳組副代表宮内洋…さん?】
不敵に笑う地崎に宮内もゲスい笑いで返した
宮内「えぇ。もちろんです
まだ信用してくれてないのですか私の事」
治崎【まさか!
柳組の力で全国にコレを忍ばせる事が
できたのですから】