第11章 HERO!!!!
Mr.(コイツやべェ
俺の"圧縮"で────…閉じ込める!)
オーバーホールの腕に振れ
発動条件が揃っているハズ…なのに
Mr.(………?!"個性"が)
発動できない!
オーバーホール【触るな】
ブツブツと蕁麻疹を起こした
コンプレスの手を払い除ける
バンッ
おおきな破裂音と共にマグ姉と同じように
片腕が吹き飛んだ
Mr.【ってえええぇぇぇえええ!】
オーバーホールが血を
拭き取っているところに
死柄木が一気に距離を詰める
それに気がついたオーバーホールは
盾っ!と上に向かって叫んだ
死柄木が掴んだのはオーバーホールではなく
盾と呼ばれた男の身体だった。
死柄木に触れられた盾と呼ばれる男の
腹は砕け散っていった。
【危ないところでしたよオーバーホール】
死柄木【なるほど────…
ハナからそうしてりゃ
幾分かわかりやすかったぜ】
体制を整え後ろに下がる死柄木
トゥワイス【待て!どこから!!!
尾行はされていなかった!!!】
死柄木【大方どいつかの"個性"だろう】
オーバーホール【遅い】
【1発外しちゃいやした…
しかし即効性は充分でしたね】
オーバーホール【穏便に済ましたかったよ
敵連合こうなると冷静な判断を欠く
腕一本は負けてくれ】
トゥワイス【てめぇ殺してやる!!!】
トガ【私刺せるよ?】
死柄木【駄目だ】
【賢明な判断だ手だらけ男】
オーバーホール
【すぐにとは言わないが
なるべく早めに頼む
よく考えてみてくれ
冷静になったら電話してくれ
いっとくが生き残ったヤクザ者は俺ら
死穢八斎會だけじゃない
俺ら死穢八斎會より
もっと巨大な組織がある…柳組。
"先生"から聞いた事ないか】
死柄木【……】
オーバーホール
【まァいい。それじゃ返事まっている】