第10章 HERO!!!
大事なのは自分が誰なのかよく知ることだ。
満ち足りた顔で務めやがってありゃァダメだ
素敵だと思うぜ。
どいつもこいつもまともな人間ばっかりだ!
なにをしてるって?いつもの日課さ
特別なことさ。
「私が来た」
普通に生きてりゃ心強い
だが、そうじゃねぇ連中には呪いだった。
自己に誠実な連中。
呪いが解けりゃ当然こうなる。
ヴィラン「あはははムリ!ムリ!
やっちゃったから!もうやっちゃったから!」
とある店にヴィランが侵入
レジごと盗まれたということで
ヒーローがヴィランを取り押さえようとする
とは言っても…"個性"を
持って余した人間に魔が差す…
これはいつもの光景だ。
ヒーロー「おのれ!昼間っからよくも堂々と!」
こっからは少し違う光景
ヒーローがヴィランにやられ
その場から逃げるヴィラン。
ヴィラン「残念だったなヒーロー!
俺たちはひとりじゃねえーんだよ
チーム"レザボア・ドッグス"!
よく覚えておけ!!!」
赤信号。皆で渡れば怖くない。
徒党を組み計画的に行動する奴らが
目立ち始めた。
♪
トゥワイス「…なんだよ義爛。元気でやってるか?」
義爛「あぁ元気だよ。
忙しすぎて嬉しい悲鳴さ
敵連合!今じゃ馬鹿共のカリスマだぜ?」
トゥワイス「そりゃ良かった。良くねぇ!
黙ってろくそ!で?要件はなんだ
俺も忙しいんだ!暇だよ」
義爛「……オーケーだいぶ来てるな
ムリすんなよ」
ツ────ツ────
電話がきれる音
トゥワイス「くそ…俺は…俺だ…」
敵連合は今各地に分散してる
捜査の目を掻い潜る
そして同志を集める為
組織の更なる拡大の為だ
トゥワイス「はァ…はァ…
ダメだ……包まなきゃ…裂ける…
分裂する……!
分裂する包めば……一つだ……。」
いつものマスクを頭にかぶると
発作も止まる。
トゥワイス(少し語ろう。
俺も昔は楽しく悪さをしたもんだ
俺の"個性"は「2倍」一つを二つに増やす
シンプルな力だ。自分自身を増やして
更にまた増やしてあっという間に
自分だけのチーム完成だ。
分身たちに何でもやらせて
俺は俺たちの王だった…)