第9章 HERO!!
俺ってやつは昔から恐れを知らないタチだった
何でもお気に入りにしてしまうタチだった
そんな俺だからヒーローという
人々の存在を知るや否や熱狂した
目の前のピンチに全霊をかけて挑む
その熱き闘志たるや!!!
だからあのヒーローが嫌だった
あのヒーローの…遥か先を憎むような
眼だけが!!!俺の唯一嫌いなものだった
日本で一番レベルの高いヒーロー校
日本一熱い高校生活が待っている!
あの目はとても嫌な感じだったが
実力は激アツだな!
多分あいつは合格するだろうな…
いや!これを機に友達になれば!
あの目も気にならんかも!
『僅差で41番が先にゴール!』
夜嵐「あんた凄いな!
あんたってエンデヴァーの息子か?!凄いな!」
轟「黙れ 別にお前と
勝負してるつもりはねぇ。邪魔だ」
轟「…………!」
風邪を使う"個性"…
そうだ…ひっかかってた
あいつだたしかに…!
何ですぐ思い出せなかった…?!
こんなうるせえやつを!
────…見てなかったんだな。本当に
"エンデヴァーを否定する為に"
それだけだったから…
過去も
血も
忘れたままじゃいられないんだな
ギャングオルカ「取り敢えず邪魔な風からだ」
超音波アタック
夜嵐「がぁっ!」
轟「!」
夜嵐「まずい…コントロールが!」
ドサッ浮いていた夜嵐が超音波で麻痺して
地面に落ちた
ギャングオルカ「自業自得だ」
夜嵐の方へ気を取られた轟は
ギャングオルカの襲撃に反応出来なかった
轟「っ!」
くそっちくしょう…
(何をしてんだよ)
ほんっとだよ
嫌だったモノに自分がなっていたよ!!
俺のしてきた事がこの事態を招いた
俺が……とりかえさねえと────!!
「やばい突破されてる!こっちくる!」
倒れていた真堂を避難させ
戦線つくらないとマズい!
緑谷「止めっ」
真堂「どいてろ」
緑谷に抱えられた真堂が、手を地面につけ
振動させ 地面を割る
緑谷「ええ?!ギャングオルカの
超音波で動けないんじゃっ…!」
真堂「まァちょっと…
だいぶ末端痺れてるよね
音波も、進藤ってなわけで
"個性"柄揺れには多少耐性があんだよ
そんな感じで、騙し討ち狙ってたんだよね
それをあね1年2人がよォ────!!」
緑谷(キャラが!)
真堂
「足は止めたぞ奴らを行動不能にしろ!」