第9章 HERO!!

切島「士傑こっちに来てんぞ」

毛原「爆豪くんよ」
爆豪「あ？」
毛原「肉倉……
糸目の男が君の所に来なかったか？」

爆豪は糸目の男と言われて
あのキモイ肉片野郎が頭に浮かんだ

爆豪「あぁ……ノした」
毛原「やはり…！色々無礼を働いたと思う
気を悪くしたろう
あれは自分の価値観を押し付ける節があってね
何かと有名な君をみて暴走してしまった

雄英とは良い関係を築きあげていきたい
済まなかったね」

緑谷「いい関係…
とてもそんな感じにではなかったけど」

轟（いい関係……あの顔は……）

その場を立ち去ろうとする士傑高校
轟は会場に入る前から
夜嵐の目戦が気になっていた
睨むようなその目線に全く身に覚えがない轟

轟「おい、坊主のやつ
俺お前になにかしたか…」

夜嵐「ほホゥ……？」
その険悪なムードに静まり返る
夜嵐「いやァ、申しわけないっスけど……
エンデヴァーの息子さん」

轟「?!」

夜嵐「俺はあんたらが嫌いだ
あの時よりいくらか雰囲気が
変わったみたいスけど、あんたの目は
エンデヴァーと同じっス」
蔑んだ瞳の夜嵐とイラついた瞳の轟

毛原「夜嵐どうした」
夜嵐「なんでもないっス!!!」
緑谷「轟くん…？」

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

警報のようなベルが鳴り響いた

放送『敵による大規模爆破が発生！』

梅雨「演習の想定内容ね」

放送『規模は○○市全域！建物倒壊により
傷病者多数！』

梅雨「始まりね」

『道路の損壊が激しく、
救急先着隊の到着に著しい遅れ！
到着するまでの救助活動は
その場にいるヒーロー達が指揮をとり行う
1人でも多くの命を救い出すこと!!!

START！』

採点とは言っていたが基準は一切明かされず…
わからん以上は訓練通りやるだけだ。