第17章 彼女は人気者
彼女がバンタンのメイクになって確かに日は浅い。
でも、…彼女はアイドル達やスタッフに気にいられている。
多分、それは、彼女が誰よりもメイクだから……
チラリと彼女を見て、
ナムジュンが彼女についてそう思う。
彼女はナムジュンの視線に気づくと、彼等に向け微笑んだ。
「さあ!皆さん!終わったっスよ!ベラボーにイケメンに仕上がったっス」
手を叩きステージに送り出されるバンタン達は皆彼女の方へ振り返る。
彼女はどうして、自分達の元にやって来たのか、何故1年しか期限をもうけないのか。
でも、彼女の仕事は完璧かつ天才的、
「ねぇ?今日の俺達はレイの魔法にちゃんとかかってる?」
テヒョンが彼女に聞く。魔法、それは、最初に彼が彼女のメイクに感じた感想である。
テヒョンの言葉で、皆彼女が初めてメイクをしてくれた日を思い出した。
確かに彼女のメイクは魔法のようだ
全ての人に魅力を伝えてくれる素敵な魔法である。
すると、彼女は彼等の事を上から下まで確認すると、何
を言っているのだというばかりに彼等に言った。
「何言ってるんすか?魔法なんてかけてないっすよ?私は貴方方の魅力を引き出しただけっスから……
だから……存分に貴方をステージでお披露目してくださいっス!」
彼女に言われ、舞台にあがるメンバー……
そのバンタン達のステージは凄まじい歓声を浴び始まる。
それと同時に彼女の名がファンの中で騒がれ始めた。
「やばい!本当?バンタンのメイクって、あの星のメイク?!」