第3章 変人の仕事
TWICEのメイクを終えた彼女は連れてきたアシスタントや、近くにいた専属メイクにアドバイスや話をして、歩く。
そうすれば、あっという間に9人が終わり、
彼女はそのまま、次の楽屋に向かった。
TWICEの楽屋に残されたアシスタントは、
彼女の速さに驚きながらも掛けていく。
恐らく、9人なんて、彼女にかかれば、ものの数分で終えるだろうが、きっと、彼等を育てるための口実だ。
「やっぱり、凄いよなあの人…」
「チュン!何言ってるの!あの人はいつも、いつも素敵な1人でしょ!何をいまさら言ってんのよ!」
「うるせえなあ…アラは…お前あれだろ?あの人の右腕になりたいから、今日は張り切ってんのかあ?」
「二人とも行かないと…レイさんが行ってしまいます…」
「分かってるよ!カエデ!」
3人は駆け足で、彼女の向かうEXOの楽屋に向かって行った。
メンバーは同じく9人で、今回、彼女はメイクだけでなく、衣装選びも担当しているので、急いでいる。
そして、アシスタントは彼女が衣装を選び、着せる中でメイクをしなければならないのだ。
「失礼!ピョルなのね!」
緊張感のない声と笑顔で中に入る。
彼女、
彼女はこちらに来てもやはり人気であり、
ベクヒョンは彼女が入った瞬間に彼女に気づき抱きついた。