第3章 変人の仕事
歌番組の収録現場はスタッフやら、監督…プロデューサーなど様々な人でごった返す中で、彼女は颯爽と道を歩く。
「じゃあ…まずは、TWICEさんから行くよ〜」
「日本人メンバーがいるから…カエデちゃんに担当してもらうよ…イメージは…」
「アラはこの子…とこっちの子」
「チュン君がこの2人…」
現場に入り、関係者に挨拶に回れば、
彼女はすぐさま、3人に指示をだし、役割、コンセプトを伝える。
コンセプトを知り、それぞれが考え、作るメイクでさらに、統一感が求められる為、彼女は主に総監督だ。もちろんメンバーのメイクもするが、彼女が社員を連れてくるのも、全ては彼等を育てるため…
だから…彼女はあまり、手を加えないし、それぞれが合わせるように指示を出してくれる。
やっぱりカッコイイ…3人はそう痛感した。
まぁ…これから、彼女は素を辞めてしまうのだが、
3人は少しため息を吐けば、
彼女は楽屋の扉を開ける。
さぁ…仕事を始めよう…
「アニョン!久しぶりにきたのね!」
彼女の声に振り返ったメンバーはかなり嬉しそうに彼女に近づく。
どうやら、前も彼女は彼女達のメイクをしたことがあるらしい。
「久しぶり!今日はよろしく〜!」
「おやあ…すごい元気なのね!モモオンニ!」
「あー!ピョルちゃんだ!」
「あ!ピョル!元気だった?」
彼女を取り囲むのはTWICEの日本lineモモ、サナ、ミナだ。
3人は彼女に抱きつき、彼女の腕を引いていく。
それを見ていたアシスタント達は、彼女の交友関係は広いのだと,感心した。
そして、皆、彼女とはかなり仲がいいのか、TWICEのリーダーであるジヒョとナヨンは彼女を見つければ、メンバーにならないかとか……私達の専属メイクになって欲しいなどと頼まれている始末、
しかし、彼女はずっと、どのアイドルも断り続け、決まって、その会社に言うのだという…
「えっと…そちらが頼んで下されば…お助けはいたしますが……
〝私は自由にメイクをして…色んな色を見たいんです〟」
「…縛られるのが嫌なんです…
だから専属を持たないんですよ…」
彼女のこの言葉は周りを彼女の世界に引き込んだ。
そんな絶対的な魅力があるからこそ…彼女は反感もかうのかもしれない…
反日の者達に……