第14章 四次元の彼と日本人の彼女
2信頼される君に…
ジミナ…どうしてお前はそんなに彼女を信頼出来るの?
君も日本人が嫌だった時があるじゃないか…
皆も彼女をなんだかんだ信頼し、前より楽屋が良くなった気がする。
そうジミンを見つめるのは、彼の同年で親友のテヒョンだ。
ジミンを見てきた彼にとって彼の変化は実に著しいものだった。
最近は女の子とは遊ばないし、何故か、練習室にこもりがちで、
しかも、よく日本人であるレイといる所をよく見る。
そんな2人をテヒョンはジミナが心配で1度覗きに行ったことがある。
また、倒れたりでも、したら大変だしな…
「うわぁ〜…また、練習っすか?よくやるっスねぇ…
あまりやりすぎは体によくないっすよ〜!ホレ!スポドリッス!」
変な口調…恐らく彼女だ。
「ありがとう…
分かってるよ…今日は程々にする。
ほら?前も言ったでしょ?
僕は何倍も努力しなきゃ行けないって…」
「もう!そう言う考えしないっでって
言ったッじゃないっスか!
絶対…貴方が1人で練習出来なくしてやるっス!メンバーが来たいって思えるようにしてやるンっすから!止める人増やしてやるっス!」
彼女の声に思わず足を止め、
ジミンの顔はテヒョン達といる時より明るくて、
テヒョンは少しだけ彼女に嫉妬した。
それでもテヒョン達が彼と練習室に行かなくなったのは、事実だ。練習中に話しかけてくれる彼女と仲良くなるのは必然だろう
テヒョンはそう親友へのやるせない気持ちと仲が良さそうな2人に彼もその中に入れたらとそう寂しさを覚える。
でも、彼はジミンのように彼女を好きにはなれなかった。
理由は彼女がメイクで日本人だったから…